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Debian 開発者向けニュース

開発者はみんな知っているべきだけれども、わざわざそのために debian-devel-announce にメールを出すほどでもないような、ちょっとしたニュースをこの wiki ページに集めています。

このページは過去の「開発ニュース寄せ集め」のアーカイブの日本語翻訳版にリンクをはっています。運用や、先の号のための記事の登録についての説明は、メインページ (英語版) を見てください。

作業中のニュース

29th

[Tanguy Ortolo さん][2]が、Firefox/Iceweasel 用の新しいアドオン、
[Debian buttons][1] をパッケージにしました。このアドオンは、BTS、PTS、
packages.debian.org のサイト、メーリングリストのアーカイブ、DDPO、
ビルドデーモンのログ、セキュリティトラッカーなどを素早く調べられるいくつかのボタンを、
ツールバーから使えるようにします。調べるのに使うキーワードはクリップボードから
取得されるので、キーボードの操作は必要ありません。

-- Damyan Ivanov

[1]: http://icedeb.ktnx.net/
[2]: http://tanguy.ortolo.eu/blog/article40/debian-buttons

Debianのためのリアルタイムの共同テキスト編集サービス
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 Debian のための幾つかのリアルタイム共同テキスト編集サービスが利用可能です。
Stefano Zacchiroli さんのリポート[3]によれば、Debian のための Titanpad
のインスタンスがあります[4] (これは Web ベースです)。これに加えて Mobwrite
のインスタンスもあります[5] (これもまた Web ベースです)。
これはシンプルなテキストのみのインターフェースを提供します。Javascript
ベースのアプリケーションを使いたくない人のために、`gobby.debian.org`が
稼動しており[6]、gobby-0.5[7]をインストールし `gobby-0.5`
を実行することでアクセス可能です。Titanpad と Gobby の両者には、
チャットシステムも統合されています。Titanpad/Etherpad と Mobwrite はまだ
Debian パッケージにはなっていません。

 -- Paul Wise

 [3] http://lists.debian.org/20120127185635.GA11078@upsilon.cc
 [4] http://titanpad.debian.net/
 [5] http://whiteboard.debian.net/
 [6] http://debblog.philkern.de/2012/02/gobbydebianorg.html
 [7] http://packages.debian.org/gobby-0.5

DEP9: reconf-inetd (update-inetdの後継) が利用できます
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 IPv4/IPv6 用に別々の inetd.conf エントリを必要とし、アーカイブ内に複数の実装が存在する (例えば、 proftpd
に対する ftpd-ssl) サービスを提供するパッケージのメンテナは、reconf-inetd で (update-inetd
を置き換えても問題がないことを) 自分のパッケージをテストすることが推奨されています。reconf-inetd は現時点で unstable
に入っています。詳細は、[debian-devel のお知らせ][8]をご覧ください。

-- Serafeim Zanikolas

[8]: http://lists.debian.org/debian-devel/2012/02/msg00456.html

セキュリティトラッカーの機能が向上
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Debian の[セキュリティ問題追跡システム][9]が、各 CVE に対応する Ubuntu
や Gentoo のセキュリティ問題のページにリンクされるようになりました。
また、他のセキュリティ問題追跡システムの一覧へもリンクされます。さらに、
メンテナ所有のパッケージすべてにおいて、公開されたセキュリティ問題を
各メンテナごとのページに一覧表示するという[開発に取り組んでいます][10]。

 -- Paul Wise

[9]: http://security-tracker.debian.org/tracker/
[10]: http://bugs.debian.org/660190

派生物調査の改善
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派生物調査によって作成されるデータは、[現在][11]毎日更新されており、それらの sources.list にある
deb-src のエントリを使った Debian と派生物の間の[パッチ][12]を含んでいます。あなたが Debian
のソースパッケージのメンテナであり、手を動かす若干の時間があるならば、
自分のソースパッケージに対応するパッチを見て、Debian に有用であるかを決めたいと思うかも知れません。
多くの場合、パッチは有用ではありません (例えば、空っぽだったり、changelog だけだったり (するパッチ)
です)。将来の作業には、各メンテナが興味のないパッチをフィルタリングしたり、
有用なものにはマージ済みなどのマークをつけたりできるように、
パッチデータインタフェースを作成することが含まれるかもしれません。
このプロジェクトのどの方面への援助も、非常に歓迎いたします。DSA の Peter Palfrader さんと 
Steve McIntyre さんに感謝いたします。Peter さんは2年前に `snapshot.debian.org` 
を実施し、それによりパッチが作成されました。Steve さんは、2011 年の Debian UK
の週末バーベキューパーティを主催しました、
パッチ生成機能の詳細はほとんどそこで練り上げられました。

-- Paul Wise

[11]: http://lists.debian.org/debian-derivatives/2012/01/msg00023.html
[12]: http://lists.debian.org/debian-derivatives/2012/02/msg00024.html

mentors.d.n のソフトウェアのアップグレード
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 Arno Töll が報告したように[13]、mentors.debian.netはdebexpo2.0 ("Welcome
Nicolas Dandrimont release") へとアップグレードされています。
データベースの変更によって、
既存のコメントとパッケージの購読は一時的にデータベースから削除されています。QA
プラグインの基幹部分は大幅に整備され、
より良い出力と機械可読なバックエンドデータを持っています。Debian に収録されたか
12 週以上スポンサーの見つからなかったパッケージは自動的に削除されます。
これまでのやり方に代えて、全てのアップロードが OpenPGP 鍵によって検証されます。
Web サイトはパスワードと cookie の漏洩を防ぐために HTTPS もサポートします。
幾つかのバグ (orig.tar.gz の上書きも含まれます) が修正されています。
このアップグレードによってなされたこれらの整理に感謝します。
今後のアップデートは迅速かつ容易に行なわれるでしょう。

 -- Paul Wise

 [13] http://lists.debian.org/4F498C5E.9050700@toell.net

著作権ファイルのフォーマット1.0(DEP 5として開発した)のサポート
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(DEP 5[15] プロセスの成果である) 
[Debian の著作権ファイルで使う機械可読フォーマットのバージョン1.0][14]
が、[Debian ポリシーのバージョン3.9.3][17] のリリース後に発表されました。
並行して、Lintian が[バージョン2.5.5][18]にアップデートされ、
機械可読フォーマットのサポートが大幅に強化された他、バージョン 1.0 のURL が
(lintian の) タグでサポートされました。機械可読フォーマットは、手で書くだけでなく、
[licensecheck2dep5][20] の他、[Config::Model][21] 
とそのために最近リリースされた新しいコマンドラインインターフェイスである [cme][22]
といったヘルパーを用いて生成することができます。

-- Charles Plessy

[14]: http://www.debian.org/doc/packaging-manuals/copyright-format/1.0/
[15]: http://dep.debian.net
[16]: http://lists.debian.org/debian-devel-announce/2012/02/msg00014.html
[17]: http://lists.debian.org/debian-devel-announce/2012/02/msg00013.html
[18]: http://packages.debian.org/changelogs/pool/main/l/lintian/lintian_2.5.5/changelog#version2.5.5
[19]: http://anonscm.debian.org/gitweb/?p=lintian/lintian.git;a=blob;f=checks/source-copyright.desc
[20]: http://packages.debian.org/cdbs
[21]: http://packages.debian.org/libconfig-model-perl
[22]: http://ddumont.wordpress.com/2012/02/24/configmodel-new-cme-command-is-avaialable/

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