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=== ヒューマンインタフェースデバイス (HID : Human Interface Device) === * [[ja/HOWTO/BluetoothMouse|HOWTO/BluetoothMouse]] - Bluetooth mouse を使う === 関連項目 === |
== GNOME の topics == GnomeShell 版の DebianWheezy では、次の場所から Bluetooth を設定できます。 * ''システム設定 > Bluetooth'' では、ペア済みデバイスのリストを表示したり、データ送信の許可を設定できます。 * [[Nautilus]] の ''~/public'' フォルダを開くと、データ共有を定義するための通知バーが表示されます。ここで WebDAV での共有を設定できますが、Blutoothでの共有も設定できます。また、Bluetooth を使ってファイルを受信することもできます。受信したファイルは、''~/downloads'' フォルダに保存されます。 == 関連項目 == * [[ja/HOWTO/BluetoothMouse|HOWTO/BluetoothMouse]] - Bluetooth mouse の使用 |
注意: このページはエンドユーザ向けの Debian Bluetooth 情報が書かれています。開発者向けの情報は Bluetooth ページを参照してください。
Debian システムで Bluetooth を使用する
イントロダクション
すでにコンピュータには Bluetooth アダプタが接続されていて、携帯電話や PDA などの Bluetooth デバイスがあるものとします。この文書では、Bluetooth を使用して他の Bluetooth デバイスと通信する方法について記述します。
Bluetooth が提供するサービスを使えるようにするためには、以下に書かれたステップが必要です。一度 Bluetooth をセットアップすれば、次のようなことができるようになります。
- 携帯電話との音楽やビデオのデータの送受信のような、デバイスとのデータ交換
- 携帯電話経由でインターネットへの接続
- Bluetooth ワイヤレスマウスなどの Bluetooth 周辺機器の使用
詳細は、ページの下にあるリンクを見てください。
準備
Bluetooth のサポート (パッケージ bluetooth) をインストールします。
aptitude install bluetooth
詳しい説明は、/usr/share/doc/bluez-utils/README.Debian.gz を読んでください。ただし、testing/unstable では、bluez-utils ではなく bluez です。
Bluetoothデーモンが起動していることを確認します。
# /etc/init.d/bluetooth status bluetooth is running
もし起動していなければ、次のようにして起動します。
# /etc/init.d/bluetooth start
ペアリング
セキュリティ上の理由から、すべての Bluetooth デバイスは、お互いに「紹介」されている場合にのみ、会話することができます (これは現実の場合と少し似ていますね:-))。 これをペアリングと呼びます。
通常、ペアリングが必要なのは初めて接続するときだけです。2回目以降は、デバイスがお互いを記憶しているので、PINの交換は必要ありません。ただし、一部のデバイスでは設定が必要かもしれません。
デバイスのペアリングを行うためには、passkey-agent を実行する必要があります。次のような選択肢があります。
GUI ツールを使うペアリング
- gnome-bluetooth (for GNOME)
aptitude install gnome-bluetooth
- bluedevil (for KDE)
aptitude install bluedevil
kbluetooth はもう使われなくなっています。現在は bluedevil がよく使われます。
- blueman (Gtk2)
aptitude install blueman
X Window を再起動します。それにより、次のステップで、ペアリングのポップアップが正しく表示されるようになります。
Bluetooth デバイスでペアリングができるようになりました。 デバイス上で、「セットアップ」、「接続」、「Bluetooth」のようなメニューを選択し、Bluetooth デバイスを検索します。 debian-0 のような Debian システムが表示されるはずです。 デバイス上で、Debian システムを選択します。 すると、デバイスがPINを尋ねてくるので、PINを入力します(4桁の数字で2309など)。
コンピュータに、PIN を入力するよう求める、次のようなポップアップが表示されます。 Pairing request from Phone (xx:xx:xx:xx:xx:xx) ここで、Phone は携帯電話の名前、 xx:xx:xx:xx:xx:xx は MAC アドレスです。
ポップアップをクリックします。
別のウィンドウがポップアップします。 PIN の入力を求められたら、先ほどのPIN (たとえば、2309) を入力し、[Enter] を押します。
携帯電話に、PIN が一致したことが表示されます。
これで、二つのデバイスはペアリングされました。
bluetooth-agent を使うペアリング
Gnome や KDE を使いたくないか、または使えない場合は、bluetooth-agent を使ってペアリングを行うこともできます。bluetooth-agent は、bluez パッケージの一部です。Debian testing または unstable を使っていれば、すでにインストールされているはずです。
任意の PIN (たとえば、4835) をつけて、root で bluetooth-agent を実行するだけです。
# bluetooth-agent 4835
そして、上に書いたのと同じように、ペアリングするデバイス上で「セットアップ」、「接続」、「Bluetooth」などのメニューを選択し、Bluetooth デバイスを検索します。見つかったコンピュータを選択すると、デバイスは PIN を入力するように要求するはずです。bluetooth-agent に入力した PIN を入力すれば、ペアリングは完了です。
注意: 携帯電話側からペアリング処理を始めるのではなく、コンピュータ側から始めることもできます。その場合は、まず、上で説明した bluetooth-agent コマンドを実行します。そして、携帯電話へ接続するために、次のコマンドを実行します。
rfcomm connect hci0 <phone address>
ここで、<phone address> は携帯電話の bluetooth アドレスです。これは、hcitool scan を実行すると表示されます。ただし、このコマンドが使えるのは、携帯電話が発見可能な場合だけですが、コンピュータが発見可能である必要はありません。
ペアリングのトラブルシューティング
以上の方法でペアリングを実行するためには、コンピュータの Bluetooth インターフェイスが発見可能でなければなりません。しかし、blutooth ドングルが hidden モードで開始されることがあります。 (bug report here)
この問題を解決するには、次のコマンドを実行します。
# dbus-send --system --dest=org.bluez /org/bluez/hci0 org.bluez.Adapter.SetMode string:discoverable
または、hciconfig を使います。
# hciconfig hci0 piscan
すると、hciconfig は、bluetooth が発見可能な (つまり、スキャンできる) ことを表す、ISCAN PSCAN というフラグを表示するはずです。ペアリングの実行後は、次のコマンドを実行して、もう一度コンピュータを hidden モードにするのが良いでしょう。
# dbus-send --system --dest=org.bluez /org/bluez/hci0 org.bluez.Adapter.SetMode string:off
または、hciconfig コマンドを使用します。
# hciconfig hci0 noscan
一般的な tips
役に立つコマンド
Bluetooth デバイスを表示する。このコマンドにより、デバイスが正しくインストールされたかどうかを確認することができます)
hcitool dev
リモートの Bluetooth デバイスを検索する
hcitool scan
Bluetooth サービスを再起動する
sudo /etc/init.d/bluetooth restart
デバイスに強制的に接続する
sudo hidd --connect <BT_Address>
役に立つ設定ファイル
/etc/default/bluetooth - HID bluez のデフォルトの設定 - マウスとキーボードを有効にする
HID2HCI_ENABLED=1
/etc/bluetooth/hcid.conf - HCI bluez の設定 - スタティックなデバイスの情報を設定する
device 00:1E:52:FB:68:55 { name "Apple Wireless Keyboard"; auth enable; encrypt enable;}
KDE の問題
PIN をユーザーレベルで実装しなければならないため、/etc/bluetooth/hcid.conf を変更する必要があります。
設定ファイルを開き、次の行をコメントアウトします。
passkey "2309";
そして、そのすぐ下に、次の行を加えます。(kdebluetooth には、kbluepin プラグラムが含まれています。)
# passkey "2309"; pin_helper /usr/bin/bluez-pin;
さらに、/etc/bluetooth/link_key というファイルが存在する必要があります。
# touch /etc/bluetooth/link_key # chmod 644 /etc/bluetooth/link_key # /etc/init.d/bluetooth restart
KDE では、kbluetoothd が実行されます。システムトレイの Bluetooth アイコンをクリックすると、Bluetooth:// URL が Konqueror にロードされます。デバイスの上でクリックし、適当な転送プロトコルを選択すれば、デバイスを見たり、簡単なファイル転送を行ったりすることができるはずです。
デバイスから PC をスキャンすれば、KDE にウィンドウが開き、PIN を入力するように求められるはずです。これで、PC にファイルを送信することができるようになります。KDE は、このファイルを処理するプログラムを起動してくれるはずです。
GNOME の topics
GnomeShell 版の DebianWheezy では、次の場所から Bluetooth を設定できます。
システム設定 > Bluetooth では、ペア済みデバイスのリストを表示したり、データ送信の許可を設定できます。
Nautilus の ~/public フォルダを開くと、データ共有を定義するための通知バーが表示されます。ここで WebDAV での共有を設定できますが、Blutoothでの共有も設定できます。また、Bluetooth を使ってファイルを受信することもできます。受信したファイルは、~/downloads フォルダに保存されます。
関連項目
HOWTO/BluetoothMouse - Bluetooth mouse の使用