Debian 10 / Buster でuim からIBus or fcitx に移行するためのメモ
- 目的
- Debian 9 / Stretch では 日本語のデフォルトIMフレームワークとして、uimを採用しているが、Upstreamの開発停滞 により、最新のGUI(Qt5/Gtk3.x)等でのサポートが困難となっている。このページでは、次期リリースである Debian 10 / Buster で日本語のデフォルトIMフレームワークについての検討を行う。 主な議論はMLの上で行い、状況をここに記録する。
https://lists.debian.or.jp/pipermail/debian-devel/2017-September/000094.html
A.I.
- IMの自動設定方法調査
- gsettings 等でできるはず。
- IMFの決定(ibus, fcitx)
- tasksel の対応
- Debian 10 / Busterに向けてのデバッグ
各IMフレームワーク の状況/問題点
- Uim の状況
wayland非対応
最近のgnomeはwaylandがデフォルトで不具合が起きる 810739
- upstream にて対応。パッケージにも反映済 (uim 1:1.8.6+gh20180106.ec697da-1)
- IBus の状況
- システム全体でIMを切り替える方式。アプリケーション毎に切り替えることができない。この仕様を快く思わないユーザーが一定数いる。
- Fcitx の状況
- 中国語の簡体・繁体変換などの付加機能がある。
- この点がibusより強く、fcitxが中華文化圏で絶大な支持がある理由。
- 使いやすいGUIコンフィギュレーションも以前は少なかったが最近では豊富。
- ただibusも悪いとは思わない
Wayland非対応 (4系)
Wayland対応中 (5系)
- 中国語の簡体・繁体変換などの付加機能がある。
ibus maintainerによるibusとfcitxの認識
- サポート言語の数自体は大差ない。 問題は品質。(libm17n-0経由だと使い勝手は悪い)
日本人/日本語に関係しそうな IM
- 基本、最近も細かなアップデートが続いている。
- EMACS使いの方に根強い人気があり。キーバインディングが独特。
- さまざまな実装あり。
- 使えるCPUが限定 (amd64 arm64 armel armhf i386)
- 学習辞書結果がデーターで使われますが、元データからの再生できないので改良がしにくいバイナリー状態なのも嫌なところ。
- 変換精度がいまいちです。イメージはanthy代替だったのかもしれませんが、開発が停滞中?
Debian のサポート状況 (2017/12/06)
- ※1 no support for UTF-8
上記のIM以外に scim がありますが、scimはQt5サポートはない (875250) し、あまり動きがありません。
taskのサポート状況
- 2017/09/10 の時点ではFcitxをサポートしている言語が多い。
- Ibus をサポート
- task-korean-desktop
- Fcitx サポート
- task-amharic-desktop
- task-chinese-s-desktop
- task-kannada-desktop
- task-malayalam-desktop
- task-telugu-desktop
gsettings
今は「gconf」ではなく「gsettings」で「dconf」に設定関係は登録する 「dconf」の内容は「dconf-editor」でみられる。
$ gsettings list-keys org.gnome.desktop.input-sources show-all-sources xkb-options per-window current mru-sources sources $ gsettings get org.gnome.desktop.input-sources sources [('xkb', 'us'), ('ibus', 'anthy')]
以上の延長で「set」を使うなどする?